在る

お花見の気配を感じつつ、桜をきちんと見てないな…と公園のあたりを歩く

日が照っている時にあまり桜を見ることができない。見ようと思えばけっこう木があちこち植えてあるんだけど、植えてあるな~と見上げるのはだいたい日が暮れてから。仕事の帰り道や、スーパーに買い物に行くときなど。なにかと急いでいて、ゆっくり見られない。

子どものとき、近所の広場に咲いていた桜が咲いたのをじっくり観察していたのがいちばん桜を見ていた時かもしれない。元は誰かの広い家で、住む人がいなくなって家は取り壊されたけど、庭に植えていた木はそのまま残った。途中で公園になり、なぜか公園の遊具が撤去され更地に戻っていたけど、木はそのまま残った場所、らしかった。(歴史が古かったので親族から聞いた)

そこの桜の下でひとりお花見といいながらお菓子を食べたり、綺麗な花を見ながら空想にふけるのが好きだった。暇すぎる、と今は思うけど子ども時代ならではの時間の使い方だった。

植物って物言わないけど、どんなときも在ってくれるので好きです。